森蘭丸の生涯

・1歳　織田家の客将として若き日の織田信長を支えた、森可成（もりよしなり：清和源氏・源義隆［みなもとのよしたか］の子孫）の三男として生まれる。
・6歳　父・森可成が、宇佐山城の戦いにて城を守りながらも討死。
・13歳　弟・森坊丸、森力丸らと共に、織田信長の小姓として召し抱えられる。
・14歳　織田信長の信頼が厚かった検使・万見仙千代（まんみせんちよ）が、織田信長への反抗が目立っていた荒木村重（あらきむらしげ）の謀反に巻き込まれ討死。
万見仙千代に代わり、森蘭丸が検使の仕事を引き受けるようになる。
・15歳　織田信長の命を受け、摂津国（現在の大阪府北中部）の国人・塩川国満（しおかわくにみつ）に報奨金の銀子（通貨）100枚を届ける。この際、塩川国満よりその容姿やふるまいを賞賛された。
・17歳　1月、紀州征伐の功労者・斎藤六大夫（さいとうろくだゆう）に、織田信長からの褒美を渡す。
3月、甲州征伐後に降伏した、元・武田家家臣の小笠原信嶺（おがさわらのぶみね）に本領安堵の朱印状を与えるなど、織田信長の使者として、多くの場面で抜擢される。
4月、戦場での武功こそないものの、織田信長より絶大な信頼を寄せられ、日頃の働きぶりに対し織田家家臣として近江国（現在の滋賀県）の500石が与えられ、大名となる。
・18歳　甲州征伐で戦功を挙げた森蘭丸の兄・森長可（もりながよし）が、織田信長より旧武田領の信濃国・川中島四郡（現在の長野県北部）を賜り、森蘭丸も森長可の所領・金山城（岐阜県可児市）を与えられる。
さらに織田信長から、岩村城（現在の岐阜県恵那市）を授かり、5万石を治める。6月、豊臣秀吉から中国征伐の救援を受けた織田信長が京都・本能寺に宿泊。明智光秀が13,000人の軍を率いて攻め入り、本能寺を完全包囲。
森蘭丸は最期まで織田信長の側に付き、明智光秀配下の先発隊・安田国継（やすだくにつぐ）に討たれる。

以上です。